宝塚記念の予想

【舞台】
阪神芝2200m内回りコースで開催されます。
このコースは引き込み線からのスタートとなり、
1コーナーまでの直線が500m近くありますので、位置取りは
非常にスムーズです。但し、逃げ脚質が揃うと
思わぬペースを生んでしまうこともあります。

正面の直線には坂がありますが、1コーナーから
向こう正面まではほぼフラットなコース。3コーナー途中から
ややくだりとなり、ここで勢いを付けやすくなっています。

ただし、やはり内回りコースだけに、ラストの直線が短く、
上がり時計はさほど早くなりません。
また2200mという距離ですが、スタミナも要求される側面があり、
勝負どころで動けないと、最後は厳しくなってしまいます。

いかにスムーズに動いて、4角で押し上げられるか、
ここがこのコースのポイントではあります。

【展開予想】
なにが何でもハナへという馬はいません。
ただ枠順、昨年と同じ状況からも、ナムラクレセントが
再び、ハナに立つ可能性は高いです。そしてアーネストリーあたりが
番手につけるでしょう。シンゲンあたりも前へ行きそうな雰囲気はあります。
ペースは淡々と流れる可能性が高く、スローから平均の流れが見込まれます。

【注目馬】
①ナムラクレセント
出入りの激しい競馬となった天皇賞（春）でしたが、自ら先頭を奪い、
3着と粘り込んだ力強さは侮れないものがあります。
ラチ沿いを走るのがどうやら合っているようで、この枠は絶好です。

②アーネストリー
久々で調整もほどほどの金鯱賞はまさに叩き台という形。
調子は上がっていますし、ロスなく立ち回ることができる絶好枠。
昨年のリベンジは狙えそうです。

③ルーラーシップ
金鯱賞の勝ちっぷりが特筆されますが、昨年の鳴尾記念では
久々ながらも、好位で立ち回り、快勝したあのレースに好感が持てます。
末脚勝負よりも、好位から押し切るのが同馬には合っています。

④エイシンフラッシュ
大阪杯で見せた一瞬の切れ味は目を見張るものがありました。
今回は内枠なので、勝負どころで前が壁にならなければ、
そのまま突き抜けるだけの力はあります。

⑦ハートビートソング
未知の魅力という部分はありますが、前走はハンデ差による敗戦。
力は持っていますし、好位から立ち回れるセンスは好感です。
ここは相手が強いですが、先を見据えた競馬を期待します。

⑧ブエナビスタ
前走は力負けではなく、勝ち馬が完璧なレースをしたという形。
どうしてもソラを使うところがありますから、やはり位置取りと
勝負どころがポイントとなります。

【結論】
本命は④ルーラーシップにします。
力は確実につけており、パワフルな走りをするだけに、
ここは好位から押し切る競馬を期待します。

対抗は⑧ブエナビスタです。
今回はどういうレースをするのかという感じですが、
最近は仕掛けてから少し、スブさを見せているだけに、
やはり勝負どころが鍵を握ります。

3番手評価は④エイシンフラッシュ。
大阪杯で見せたキレはいい頃の同馬に戻っていた印象。
ペースも選ばないタイプですので、期待です。

以下は
②アーネストリー、①ナムラクレセント、⑦ハートビートソング
と評価しました。

宝塚記念で春競馬も一応の締めになります。
昨年はナカヤマフェスタがアッといわせ、その後の凱旋門賞へも
繋がりました。
また今年から優勝馬にはブリダーズカップターフの優先出走権が
与えられることになりましたので、
勝ち馬には是非、海外を目指してほしいところです。

もちろん、昨年のリベンジに燃える馬、
悲願のG1制覇を狙う馬もいます。
グランプリの名にたがわぬレースを期待します。

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