日本ダービーの予想

【舞台】
東京芝2400m
オークスやジャパンカップでも使用されるコースで、
正面スタンド前からの発走。1,2コーナーまで緩やかに下り、
向正面途中まで続きます。そこで多少のアップダウンがありますが、
もっともキツイのが最後の直線での残り300mまでは坂が駆け上がる点。

それだけにパワーを求められ、キレだけではなく、長くいい脚を使えることが
重要となっています。

【展開予想】
純粋な逃げ馬はいませんが、皐月賞で番手競馬のベルシャザール、
そして「行く馬がいなければ」と先行策を匂わせているフェイトフルウォーが
ハナを奪う可能性はあります。ただ快速を飛ばすというわけではなく、
馬なりで先手をうかがうのであれば、時計はスロー濃厚でしょう。

ただ今回、馬場状態が気になるところで、現在のJRA発表は「不良」
より「スタミナ」「パワー」が求められるのは確かでしょう。

切れ味で勝負するタイプにとっても、この雨でその決め手を封じられる
可能性もありますので、展開がスローでもダンゴ状態でレースが
進むのではないかと考えられます。

【今回の注目馬】
①ウインバリアシオン
青葉賞の豪快な脚を見る限り、直線の長いコースでこそ
持ち味を活かせるようで、むしろ長く良い脚を使えるタイプと
見ました。この馬場だけに、位置取りが鍵です。

②サダムパテック
馬体は筋骨隆々で、パワーを秘めています。
皐月賞ではやや構えすぎた感もあり、包まれましたが、
今回は枠を活かし、良い脚を使ってくれることを期待。

⑤オルフェーヴル
抜け出してからの速さ、しまいの脚などは見事の一言。
確かに馬場状態は気がかりですが、むしろ減り続けている
馬体維持が出来ているかに注目です。

⑧フェイトフルウォー
皐月賞はリズムも欠いており、今回は見直します。
本来は切れではなく、パワーで勝負するタイプだけに
先行策がハマれば、楽しみはあります。

⑬ロッカヴェラーノ
トライアルを使わず、ダービー出走権を獲得した強運。
ただすみれSでの勝ちっぷりは力強く、侮れません。
リズムを作り、持ち味の粘りを期待したいところです。

⑮トーセンラー
皐月賞は大外に振られ、さらに物見もする中での7着は
逆に好感を持てます。確かに馬場状態が気になりますが、
小柄ながらも力強い脚取りは魅力です。

【結論】
本命は⑤オルフェーヴルにします。
前述の通り、馬場よりも馬体維持が最大の注目点です。
シンザン記念から16kgも減った状態で挑んだ皐月賞。果たしてそれが
ベスト体重なのかもしれませんが、今回は力の要る馬場だけに、
馬体細化だけは避けたいところです。

対抗は②サダムパテック。
切れのイメージがありますが、長く良い脚を使える面もあります。
距離に関しては、正直、何とも言えませんが、この枠を最大限に
活かせば、結果が変わってくるものと期待します。

3番手は⑮トーセンラー
確かに小柄ではありますが、むしろ回転力が備わっており、
馬場はこなせるのではないかと考えています。
府中に慣れた蛯名騎手の手腕に期待するところです。

以下、
①ウインバリアシオン、⑨フェイトフルウォー、⑬ロッカヴェラーノと
評価しました。

ダービーはどの陣営も「究極仕上げ」で臨むことが多いです。
やはりすべてのホースマンの夢舞台だけに、その想いは
実に色濃く、出ています。
それだけに良馬場でやらせてあげたいところですが、
むしろ、こういう馬場だから勝てたというのではなく、
「こんな馬場でも強い！」というダービー馬の誕生を期待します。

またタイトなレースになると思いますので、
全馬が無事にゴールを切れることを祈るばかりです。

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